高知では既におなじみのこのイベント「Igosso!(いごっそう)」が、今回は松山にも出張! しかも旬なアーティストが8組も競演という豪華さにチケットは即完売状況だった。
そんなイベントのオープニングを務めるのはDJ和とMC山田Kの二人。1曲目から会場をダンスホールに変えてしまった。終盤の『White Love』では観客も一斉に踊るという一体感とノリの良さに感激した山田Kは「松山最高すぎる!」という言葉を残し、Lil'Bにバトンタッチ。透明感のあるMIEの歌声とAILAのラップが、会場を一瞬にしてキラキラとしたLil'B色に染める。11月発売のシングル『つないだ手』をはじめ、ヒットシングルをメドレーで披露するなど、オイシイところを凝縮した20分のパフォーマンスだった。次は名古屋のクラブシーンで活躍するボーカル&パフォーマンスグループBRIDGETの登場だ。ステージを縦横無尽に動き回るダンサーの4人と、パワフルなかつ伸びやかな声で聴かせるSHIN&YASUE。限られた時間の中でアツい想いとその実力を確かに印したのは、終演後に会場で販売していたCDが完売してしまったことでも証明されたのではないだろうか。

お次はET-KINGの登場。一曲目の『べっぴんさん』から大合唱、『ギフト』では曲名のアナウンスだけで会場が揺れているのでは?と思うくらいの怒号のような大歓声があがる。特に男性のパワーは凄まじく、アツい彼らの曲に自分の人生を、想いを重ね合わせているのだろう。
舞台袖よりパワフルボイスを響かせ、それからの姿を現したのはMiss Monday。ライブパフォーマンスには定評のある彼女なだけに、観客を引き込む力には鳥肌が立つほどだった。パンパンに詰まった会場の観客の一人一人と対話をするように見渡しながら、一曲づつ唄いあげる彼女。『シアワセの種』では水面に映る夕日の映像がスクリーンに映し出され、会場が海辺の野外フェス会場だったのかと錯覚を起こしてしまいそうになるほどのピースフルな空気に包まれていた。
いよいよ後半戦に突入し黄色い声援に迎えられながら、清水翔太が登場! 『Diggin'OnU』から、17歳のラッパーSHUNを迎えた新曲を含む『HOME』まで全5曲、国境を超えて人々を魅了する歌声を聴かせた。その会場のうっとり具合は次に登場した九州男が「翔太君はカッコ良かったか!」とMCでしきりに煽るほどだった。そんな彼も立て続けに7曲、これでもかと上げておきながら「お手柔らかに」なんて、それはこっち側の台詞では?と思ったのは私だけではないはず。さらにはニューアルバムの中から一足早く『地球の歩き方』を披露するなど、ファンにとってはこの上なくスペシャルな夜になったことだろう。
ラストを飾るのはSEAMO。“正装”で登場するもDJ紹介の合間に秋らしい装いにチェンジし、『Honey Honey』や『Continue』を情感たっぷりに歌い上げる。そしてライブには欠かせない『ルパン・ザ・ファイヤー』で本編は終了。その時点でライブが始まってから既に4時間近くが経過しようとしていた。常にトップギアでライブを楽しんで来たハズなのに、アンコールでもまだこんなにパワーが残っていたのかと驚くくらいの大合唱が起こる。スクリーンには『マタアイマショウ』の文字が映し出され夢のような時間はいよいよ終了した。
「いごっそう」とは高知弁で気骨のある人や頑固ものなど、一つ筋の通った生き方をしている人を意味する言葉。この夜にステージに立ったアーティストも皆“いごっそう”であり、“はちきん”を体現しているような人たちばかりだ。そしてそんな生き方に共感し、憧れするファンが集まって作り上げるアツいイベントであることを、初めての愛媛公演にして充分に体感することができた。
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