LUNKHEAD
集めてみたらエースばっかり!みたいな(小高)
LUNKHEAD
Profile
新居浜西高校出身。メンバーは小高芳太朗(Vo&G)、石川龍(Dr)、合田悟(B)、山下壮(G)。現在youtube内LUNKHEADチャンネル(http://www.youtube.com/lunkhead/)にて学園祭を開催中!
●オフィシャルHP→→ http://www.lunkhead.jp/

NEW RELEASE
NOW ON SALE ●ALBUM
「AT0M」
3,000円/ビクター・エンタテインメント
ーーーこういうアルバムにしたいというビジョンが最初からあったんですか?
「前作の『孵化』を作る時に僕個人として尖った音を取り戻したいという想いがあったんですよ。というのもそれまでバンドとしてライブも楽しくて、メンバーの笑顔も増えて来て、イベント(みかん祭り)をやったり楽しいことが増えたことにより自分の作る曲調が引きずられちゃうというか。耳なじみの良さとかを意識していた時期だったんですよ。でも自分の中のどこかに“違うかも”という感覚もあったので、『孵化』ではそれを取り戻したかった。それから『孵化』ができて、ライブでやるうちに、明るいランクヘッドも尖ったランクヘッドも両方ファンは受け入れてくれるんだと実感することができたんですよね。自由でいいんだと、それで縛られてたものから解き放たれた感じがあったんです。だから今回は全体を通してというよりは、ただ単純にカッコいいと思える曲ばっかりを1曲1曲集めていきたかったんです」(小高)
「そんな中でもいぶし銀的なアプローチというよりは、ぱっと聞いて単純にカッコいいっていうアプローチを意識したつもりです。耳で聞いてつい弾いてみたくなるみたいな」(山下)
「前作を出した時にライブに来てくれる男子が、バンドをやってる感じのファンの子が増えたなと実感したんですよね。だからそういうバンドキッズたちにも分かりやすいようにみたいなところは僕も意識したかもしれませんね」(合田)
ーーー充実感はあるのに通して聴くと思ったより短く感じました。
「意外と分数長くなっちゃったなぁと思いましたね。でもトータルで聴くとあっという間に感じるのは、早い曲が多いのかな」(小高)
「前半怒濤の感じで、真ん中にちょっとゆっくり、後半はまた怒濤な感じだもんね」(合田)
「結局シングルは切れなかったんですけど、全部がシングルにできるようにというのを意識しながら曲を練っていったから、一曲の中でもそれぞれでいろんなことに挑戦しているし、飽きないようアレンジを工夫して。だから1曲1曲を短く感じるのかもしれないですね」(小高)
ーーー演奏するほうは大変そうですけども、このままの曲順でライブを観てみたい感じもしますよ(笑)。
「大変ですよ、ホント」(合田)
「声が・・・・キーが高いんですよ」(小高)
「声を張ったときの勢いが気持ちいいもんね」(山下)
「やっぱり曲を作る中で、あと1音使えたら、あと半音高いとこいけたらメロディの幅がもっと広がるのにっていうのがあって、苦しいけどいっちゃうか!と。そしたら、後になって結局そんなのばっかりやん!ってなりましたね(笑)」(小高)
ーーー「闇を暴け」は土方歳三(ひじかたとしぞう)の歌と言い切ってしまっていますが(笑)。
「大分前に書いたんで、今は意識が変わって来たんだけど、この曲は音重視なので先入観なしで聞いて欲しかったんですよね。だからそれ以外は紙資料に何も書きませんでした。時間がたった今でも・・・やっぱり同じことを書くと思いますね」(小高)
ーーーたたみかけるような曲順も、それぞれの楽曲の個性が強いのに入りやすい絶妙な感じになっていると思うのですが。
「最後にメンバーそれぞれが考えてきて、持ち寄ったんですが、見事にバラバラでしたね」(山下)
「バラバラだったけど、みんなが意図するところは一緒だったんですよ。だから結局みんなの意見がバランス良く反映されている感じはありますね「『ラブソング』~『トット』の流れはけっこう話し合ったかな。『呼吸』をどこに入れるかみたいなところで」(小高)
「『歌いたい』が一曲だけ異質なんで、置くところに困りましたね。最後だとハマった感じはあるんだけど、逆に俺は“ハマった感”がイヤだったんですよ。予定調和な感じが、かっこわるいんじゃないかと思ったんですよね。でもタイプが異質な曲なので、仲間はずれな存在で、内容も仲間はずれな感じを歌っているし。他の曲は、どこかで子供のことを歌っているんですけど、でもこの曲には一切入ってないですしね(笑)」(小高)
「歌いだしもインパクトあるよね。“歌いたいことがない”って(笑)」(山下)
ーーー「歌いたい」の歌いだしが「三月」を彷彿とさせますよね。
「ぶっちゃけここだけの話、コードが一緒なんです(笑)。あと、何も気負わずに適当に作ったというところも一緒なのかなぁ」(小高)
ーーー歌詞も今までよりもまた一つ深いところで、“生と死”について向き合ってますよね。今まではまだ自分の弱さに対して時々迷いがあったり、くじけそうになったり。でも今回はちゃんとそれを受け入れた上で自分の足で立つことができているというか。強くなりましたよね。それは先ほども言われたように、小高さん自身が父親になったことが大きく関係しているんですよね。
「そうですね。“生と死”については考え方が変わりましたね。自分の命が自分のものじゃなくなった感じがして。そう思った時に、俺の命は親からもらったものなんだって実感できたんですよ。良く親は子供の為なら死ねるって言うじゃないですか。それは自分の命は自分のものじゃなくて、受け継がれていくものだからだと思うんですよ。昔、壮が“人間は遺伝子の船だ”って言ったんですけど、僕らは肉体という船にのって旅をしている遺伝子のひとつなんですよ。人間ってみんなそうやって生まれてきて、ずっと繋がっているんだっていうことが実感として感じたんですよね」(小高)
ーーー山下さんは小高さんの歌詞は文学だ!とアツく語ってましたね。
「今回の詞を改めて読み返してみて、改めてそう思ったんです。僕、文学部だったんで、授業で扱った題材の読み解き方に衝撃をうけたことがあったんですけど、その時の題材と似たようなものが小高の詞にはあるなと思ったんですよ。歌詞が一つの文学として成り立つなあと思います」(山下)
「そんなん意識したことないけどな。今まではキレイな表現というか比喩力の綺麗さみたいなところにこだわってた気はするけど、今回はそうでもないし。でも表現が直接的になった気はするかも」(小高)
「だからこそ表面じゃなく深いものという印象になったのかもね」(山下)
「最近さ、俺『零時』の歌詞を見ててさ、あの時これ書いた俺ってすげーなって思ってたのね。『ディストーションを踏んでしまったのは僕の方か』とかさ。でもよく考えたら壮が考えたのパクったんだよね(笑)。だから俺じゃなくて壮が凄いんじゃんて(笑)」(小高)
ーーー歌詞を書く時は無心で書くことが多いんですか?
「いや~だいたい酔っぱらってますね(笑)。で、朝になって読んでみてヘコむみたいな。でもいつもギリギリまで書き直すんですよ。今回の場合はライブで披露してからレコーディングまで期間があったから、ライブやって書き直してを何度も繰り返した曲も多かったですね」(小高)
ーーーどの曲が一番変わったんですか?
「『ラブ・ソング』じゃない? ライブ当日になってここ変わったとかもあったり、やってみて変えたりしたし。『それでも血の色は鉄の味がした』とかはまったく変わってないけど」(合田)
「『ラブ・ソング』と『スモールワールド』は変わったけど、『呼吸』とか『歌いたい』は歌詞と曲が一緒にできたし。『歌いたい』は歌詞というか、もはやボヤキですよ(笑)。しょーもないダメな人間の歌なんですよ。流れ星って空を見ているとけっこう頻繁に流れてるんです。だから歌詞の中の流れ星をきっかけに世界にさよならしようって言っているのは、『明日からダイエットしよう』って言っている人と一緒なんですよ。で、ひとつ流れ星が流れたから、やっぱり次が流れたら…って自分に言い訳をして変わることを先延ばしにしているヤツの歌なんです」(小高)
「へぇ~そうなんだ」(山下)
ーーー壮さん、知らんかったんすか!(笑)でも私も前向きなんだと思ってました(笑)
「違うんですよ。言い訳ばっかりしてるだけなんです。でも最後の最後にやっと重い腰をあげるという。そこにほんの少しだけ子供のことが反映されているのかなぁ」(小高)
ーーーそして、今回は「ラブ・ソング」にステファブの江口氏が参加されてますが、これは何がきっかけだったんですか?
「4人たちだけにこだわらないで、もっといろんな人の力を借りた方が曲の振り幅が広がるんじゃないかなって話をしている中で、だったらコミュニケーション取りやすくて、いろんなことが話しやすい人がいいって話していたら、江口さんがおったやないかと。売れっ子やし(笑)」(小高)
「年末のみかん祭りの時にステファブが出てくれてたんだけど、そこで話せたということからつながりましたね」(山下)
ーーー実際やってみてどうでした?
「やってみてね~、ホンマにプロやなって実感しましたね。本当にやって良かったです。『ラブ・ソング』だけじゃなくて、レコーディングのそのものがそこから変わりました。いつもいろいろなことを教えてくれる人なんですけれど、またすごい勉強になりました。一曲一緒にやってもらっただけだけど、江口さんとやってなかったら他の曲もだいぶ変わってたんじゃないかと思いますし」(小高)
ーーーそれはアルバム制作でも初期だったんですか?
「去年の夏くらいですね。秋のツアーからはもうやってたから」(小高)
ーーーそんなに前だったんですね。その時点でアルバムの全体像は見えていたんですか?
「全然です。とにかくシングルみたいな曲を集めたかったから一曲一曲完成させていった感じだったんです。それを集めて、いわば全員が松井秀喜みたいな(笑)。チームにならないんじゃないの?これどうやってまとめていこうと思ってました。11曲だから、サッカーだと・・・中田、俊輔、小野・・」(小高)
「みんな司令塔じゃん(笑)」(合田)
「そんな状態で、いっぱい作った中から“これを入れなきゃダメでしょ”みたいなのを選んで全体像をイメージしていった感じですかね。そんなところで最終的に『トット』とか『呼吸』ができました」(小高)
ーーー『トット』はアコースティックでも聞きたい感じに仕上がってますね。
「これは壮の為に作ったような曲です(笑)。去年いいアコギを買ったんだけど、前作では使う機会がなかったので、今回は使いたいみたいな。でも、速い曲が多いから、ちょっと休めるようなアコギを使った曲を一曲は入れたいって思っていたんです。松井みたいな曲ばっかだから、川井みたいな選手を間に挟みたいというか(笑)。完全にアコースティックでもないし、パッドも入れてみたり音の面ではいろんなアプローチを試みた曲ですね」(小高)
ーーー(脱線するかもしれませんけど)ちなみにライブでアコースティックコーナーみたいなことを考えたことはないのですか?
「ないですね~。緩い曲を挟むんじゃないまったりした空気感ができちゃうじゃないですか。それは今の僕たちのライブには合わないんじゃないかなと思うんですよね。だからアコースティックをやるなら全編アコーステイックじゃないと、と思います」(合田)
「アコースティックでワンマンとかもやってみたいよね~」(小高)
ーーー『スモール・ワールド』を通じて、LUNKHEADなりの『学園祭』を開催されていますが、その思いみたいなところを聞かせてください。
「昔はラジオ番組もみんなハガキを書いて、絵とか一生懸命書いて送ってたじゃないですか。でも今はメールですぐにやり取りできちゃって、せいぜいできてもFAXくらいで、それが逆に距離を作っている感じがするんですよね。HPですぐに情報を取得できたりいろんな便利になったことで、自分の言葉とか行動がアーティストに届くということを実感できる機会ってないと思うんですよ。そういう風にみんなが動いてくれたら動いてくれただけ、俺らが盛り上がれると思うし。そういう企画が今回はたくさんあると思うんです。新しいようでマインド的には昔ぽいというか、今だからこそできる方法で、ファンと距離を近づけると思うし。僕らはバカ映像を撮るしかできないんだけどね(笑)」(小高)
「なんか面白いことをやってるなって思ってくれたらそれでいいですよ」(合田)
ーーーメンバーが一緒に踊るPVも珍しいですよね。普通はみんなが踊ってても、メンバーは演奏してたりとかいうパターンなのでは?。
「プロデューサーに、『演奏しなくていいから。踊ってもらうから』って言われて、ええーーー!みたいな」(小高)
「演奏シーンがあるとかって、なんか普通じゃないですか。踊れてないのがまたいいよね」(山下)
「本当に真剣に練習しましたからねぇ」(合田)
ーーーちなみにメンバーの皆さんはダンス経験は?
「あれを見て、ダンス経験があるとしたら、相当センスないヤツですよ(笑)」(山下)
「幼稚園のお遊戯以来じゃないですか(笑)」(合田)
ーーー小高さんだけ手がキツネポーズになっているとか・・・
「そうなんです!無意識なんですよ。みんなと同じようにやってるつもりだったのになぜか・・・・。監督さんもよくオッケー出したなと思って(笑)」(小高)
ーーーではこのリード曲『スモール・ワールド』はどう聞いてもらいたいですか?
「もう一個くらいライブで起爆剤になる曲が欲しいよねって話してて、最後にできた曲なんですけど、とにかくライブを意識して作った曲なので、ライブで脳みそを使わずに歌える曲がいいなと思って。最初は説明くさい歌詞だったんですよ。でもそんなことより、僕がいて君がいたそれだけでいいじゃんっていうクドクドと言っていた自分に対する言葉というか。そういう気持ちを最終的に歌詞にしました。何かが違ったら、出会ってなかったかもしれないけど、うまい具合に出会ってんだからそれでいいじゃん。と。それが、全てです!」(小高)
ーーー僕=バンドであって、君=ファンだったりもするんですよね。
「それはもちろんありますよ。全員に対して一人一人そうだし、僕とメンバー一人一人に対してもそうだし、壮にとっても僕らはそうだろうし」(小高)
ーーーそして、おそらく皆さんにとってこの春環境がだいぶ変わったと思いますが・・・リョウさんが作った曲も「トライデント」がありますね。これはやはり入れたいという気持ちも強かったんではないですか。
「リョウが作った曲がいくつかあった中で、入れてあげたい気持ちももちろんあったんだけど、そういう同情は気持ち悪いし、単純にいい曲だったから入るべくして入った感じですね。リョウの曲はリョウが舵を取るんですよ。俺らがいいって言ってるのに、リョウが『イヤだ』みたいな。『このAメロがいいんだ』ってディレクターとかも全員一致で言ってるのに、『このAメロがダメなんだ』とか、結局原型をとどめているのはイントロくらいじゃない? 最初に良いって言った俺らの気持ちはどこに!みたいな(笑)」(小高)
ーーーでも環境がガラッと変わるリョウさんにとっては、歌詞も心情そのままというところもあるし、すごく思い入れの強い曲なんでしょうね。
「曲を作っているときは、リョウはバンドを辞めるつもりでいたと思うんです。で、それでも4人でやっていこうって決心をした時から歌詞を書いたんです。だから曲を作ってるときは、これが最後の曲だくらいの覚悟だったんだと思うんですよね。でも歌詞にはこれからもやっていけるし、やっていかなくちゃいけないんだっていう覚悟が入っているという、そんな不思議な曲なんです」(小高)
ーーーリョウさんならではの程よくポップでキャッチーですよね。
「でも疲れるんです(笑)。リズムとか歌詞はいいから歌ってても楽しいし、好きなんだけど、この曲は本当にどこで息すんの?みたいな」(小高)
ーーーでは、愛媛でのライブへの意気込みを!
「今回のツアーで、4人で演れるのは新居浜だけなんですよ。しかも2daysできるし」(合田)
「夏に行くこともあまりないので、花火大会の流れとかで・・・(タウンの花火カレンダーを見て)あ!めっちゃ7/31かぶっとるやん! じゃぁ・・・花火も良いけどもライブも(笑)」(山下)
「僕らのライブのほうが、腹にドンと響く花火をあげますよ、と」(小高)
●6月26日にインタビュー




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