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僕がライブを企画する理由 〜アーティストになるために〜

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どうも。

勝手に今年が終わった気分になってる三瀬賢太です。

 

12月と8月はテーブルマジシャンにとって他の月とはぜんぜん違う感覚なんですよね。

基本的にスケジュールが埋まっていくので、何かクリエイティブに考えて動くというよりは目の前の仕事を淡々とこなすだけといった感じ。

 

今年は本当にライブに力を入れました。

8月と12月以外には全てにライブを企画して、自分でチケットを売るという大変さを本当に身をもって味わいました。

 

なんでこんなにライブイベントにこだわったか。

正直自分の中のもう一人の自分が囁いてきます。

 

「ライブでチケットを売るよりも準備されたステージで準備された観客の前でやるほうが、ずっと楽でずっと儲かるだろう」

 

ぐうの音も出ないほどの正論です。

意外かもしれませんが一本の営業でライブ3本分くらいは収益があります。

お金の問題だけではありません。

ライブの準備期間、チケットを売るための活動にさかれる時間。

こういうのも普段の営業ではないんですよ。

ひょいと現場に入ってマジックをして、封筒を受け取って領収書にサインをしたら終わり。

スケジュールの許す限り日程を詰め込めるのもいいですね。

ライブを一つするとなると、

 

ライブ会場を抑える



企画構想を考える



まず脚本を書かないといけない



脚本のストーリーを成立させるマジックを作る



必要ならばマジックを成立させるトリックを購入



SNSでライブの企画を発表し宣伝



常連客への声かけ



当日の設営



マジックショー



チケット代から使用料を引いた額を会場から受け取って終了

 

これだけの行程を経てやっとライブが成立します。

そして次の日程を抑えてまたチケットを売らないといけません。

当然同じ脚本だと一度見た人はなかなか来なくなります。

だから新しい作品や企画を考えないといけない。

なのに収益は営業の方がいい。

確かに多くのマジシャンが「やってられんわ」と思うのも無理はないです。

 

ではなぜ今年はこれだけライブにこだわったか。

そろそろ白状してもいいのかなぁと思ったんですよ。

 

結局のところ

ライブでの収益が自分の本当の実力なんじゃないか

とふと思ってしまったんです。

 

マジシャンの業界はどうしても評価をそのマジシャンのギャラで評価しがちです。

彼は1ステージいくらだ。

彼ならこの値段で呼べる。

もちろんギャラが高い方が評価が高く、ギャラが安いことはそのマジシャンの実力・実績がないんだということになるんです。

僕もそれが当たり前だと思ってました。

毎年少しづつ上がっていく僕の出演料に少なからず達成感を感じていたんです。

 

でもある日気づいてしまったんです。

 

本当にイベントに必要なタレントというのはどういうものなんだろう。

あ、一応ことわっておきますが、メディア出演のことを入れ始めると途端にその限りではなくなるので、あくまでのイベント出演の時のことだけを話していきます。

話を戻します。

なぜ、イベントにマジシャンを呼びのでしょうか。

もちろん集客を増やすことによるイベントでの宣伝効果をあげることもあるでしょう。

これも将来的に見たら収益アップですね。

ディナーイベントにマジシャンを呼ぶ場合はどうでしょう。

料理に付加価値をつけることによりそこに収益を生み出すことが目的です。

レストランでのマジックサービスはどうでしょう。

観客は余分にお金を払うことはないですが、それでもそのお店に付加価値をつけるわけですから将来的には収益をあげるのが目的であるはずです。

どのパターンにしろ、

 

僕を呼ぶことで集客がアップしないといけない

 

ということなんですよ。

 

当たり前だと思うでしょ?

それがそうでもないんです。

基本的に無形サービスとはいえ、小売業のような一面をもつので「同じものをなるべく高く売る」という営業努力は評価されるべきです。

でもその交渉の際、その商品の集客力を無視する傾向があります。

 

「このマジシャンはこれだけの実績があり、こんなにすごい人です!」

「で、結局のところこのマジシャンは何人くらい人を呼べるの?」

「」

 

って会話をしてしまえば、値段交渉はシビアなものです。

そもそもマジシャンを呼ぶことによる収益を考えるのはイベントを企画した側の責任な訳ですから、こんな会話になること自体おかしいんですけどね。

塾に通うのに「うちの子が不合格になったら授業料は返してよね?」って言ってるようなもんです。

それはその生徒が頑張ることでしょう。

 

だから、僕たち現場マジシャンはそういうリスクを営業で背負うことはまずありません。

ただただその時間だけマジックを行うだけに徹することになるわけです。

僕は観客が満足するようなマジックを持ってきました、このマジックをどう活かすかはどうぞお任せします。

そういうスタンスでいることになります。

 

さて。

ここまで話せば決して今のマジシャンとしての稼ぎ方を否定してるわけではないことは伝わったと思います。

集客力があるマジシャンが偉いし価値のあることは分かるけどもそれは呼ぶ側が考える部分も大きいのだということです。

でもこうなるともう一つのある正論が生まれるわけです。

 

もしそれだけの集客力があるならば、そもそもイベントに出演しなくても自分が企画すればそれだけで生活することが出来るんじゃないだろうか。

 

これ。

よく考えてみれば本当にビッグネームのミュージシャンなどはあまり営業出演をしません。

テレビに少し出てライブの告知や新作アルバムの告知をするくらいなものです。

本当に集客力のある商品ならば、観客は勝手に集まってくるのです。

 

そもそも”営業”という言葉は、何かの本当の利益のための宣伝・勧誘活動であるべきです。

なのに大半のマジシャンは自主イベントをほぼせず、営業だけをして生活するスタイルの人が多いのです。

これって盛大な本末転倒なのではないか。

他のジャンルのアーティストからしたら「今更何をいってるんだ」ってなると思うんですけど、マジックという芸能は昔からキャバレーでの余興、寄席での色変わりなど演じる場所が多かったのとバブル時代にイベントの数の方が多いのではないかというくらいエンターテインメントの受け皿が多かったことで、自主イベントではなくお呼ばれしてお金をもらうことに徹するスタイルが一般的になってるんだと思います。

 

僕はそこにメスを入れようとしてるんです。

自分の仕事を僕の電話を眺めながら待つスタイルをやめようと。

「お呼ばれ芸人」から「価値を生み出すアーティスト」になろうと考えたんです。

だからこそ観客の多寡で自分の収入が決まる世界に思い切って身を投じてみました。

案の定というか情けない話ですが現実問題ライブよりも営業の方が収益は大きいです。

忙しい月はライブを回避したくなった時もあります。

それでもライブで売れたチケットは間違いなく僕が産み出した”価値”なんですよね。

その達成感は本当に大きなものです。

だからこそ続けたい。

将来的にはライブで収入の大半をまかないたいと考えています。

 

だからみなさん。

来年も出来る限りライブを開いていきます。

どんどん僕のライブに見に来てください。

イベントなどでは出来ないマジックもたくさんありますから是非。

 

結局宣伝なんだろうか。

うむ自分でも分からんです。

 

それではまた。

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written by コバヤシライタ 脚本家・マジシャン

脚本家・マジシャン・コラムライター・「旨酒・総菜とみなが」木曜日店番。劇団コバヤシライタに所属しマジックライブの企画・脚本を手がけるのが主な仕事。「三瀬賢太」名義で各種イベントにマジシャンとして出演中。Creative Cafeヒロヤにて定期公演「コバヤシライタ奇術小品集」を開催中。
HP:http://kobayasiraita.com


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